日本の小児のマイコプラズマの大半はマクロライド耐性なのは10年前からそうですが、https://nara.med.or.jp/for_residents/2169/
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/epid/y2013/tbkj3401/
さて、医クラの優秀なドクター達は今までどう言う方針だったのでしょうか?
但し耐性率には地域差があり、2016-2017の北海道では11%〜100%まで地域差がありました。
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2017/172111/201718018B_upload/201718018B0012.pdf
もしマクロライド感受性がある場合はマクロライドが一番良く効きます。
しかし、小児のマイコプラズマは自然治癒するので軽症例に安易なオゼックスのルーチン投与は控えるべき、検査陽性でも抗菌薬のメリットは乏しいことが多い、とされています。オゼックス等のニューキノロンも耐性を誘発するので。
https://www.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/06201/062010110.pdf
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/assets/survey/kobetsu/j2023.pdf
私は十年前からマイコプラズマにはもうマクロライドは効かないことが多いな、大人にはドキシサイクリンだな、という印象を持っています。ドキシサイクリンはマイコプラズマにおいて耐性を形成しにくく、ニューキノロンより選択順位は高いと思いますが、8歳未満に歯や骨の影響から原則禁忌です。
さて、子供のマイコプラズマにはまずマクロライドを投与してみて2-3日で解熱しないようであれば耐性と判断して切り替える、というのが現在のガイドラインの様ですが、
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_130219_2.pdf
小児はどうするのが一番良いのでしょうか。あるいは小児に関しては重症例以外は抗菌薬を投与しないというのが実は一番エビデンス医学的なのかもしれません。